2009年12月22日火曜日

アンドロイド・マリア

映画「メトロポリス」に登場。

マリアに似せたアンドロイド。
未来都市メトロポリスにて
階級社会の撤廃を危惧した権力者のフレーダーセンが
旧知の学者のロトワングに労働者階級を先導したマリアを誘拐させ、
マリアに似せたアンドロイドを作り出させる。
このアンドロイドをマリアとして地下社会へ送り込み、
マリアが作りだした労働者の団結を崩すのがフレーダーセンの考えだった。
しかしかつてフレーダーセンと恋敵であったロトワングが
影で意図したのは、フレーダーセンが支配する
メトロポリスそのものの壊滅であった。
ロトワングの命を受けたアンドロイド・マリアは男達の羨望の的となり、
乱痴気騒ぎをさせる一方で階級闘争を過激に扇動するようになる。
アンドロイド・マリアに扇動され、暴徒となって
地上の工場へ押し寄せた労働者達は、
メトロポリスの中枢コンピューターを破壊し、
地下の居住地区を水没させてしまう。
しかし地下にはまだ労働者の子供たちが大勢残されていたのだ。
扇動による行為が自分達の首を絞めていると気付いた労働者達は、
自分達を扇動したマリアを糾弾し火あぶりにする。
炎の中でマリアはアンドロイドとしての姿に戻り、
労働者達は自分達を扇動していたものの正体を知るのであった…

ディストピア映画「メトロポリス」。
この人造人間(ロボット)の登場は衝撃的で
何より科学の最先端が詰まった未来社会の象徴であるロボットが
文明を破壊することの発端となる一連のシーンは
後々の作品に影響を与えたのは言うまでもない。
かの淀川長治はこれと「スターウォーズ」のアンドロイドを比べて
「スターウォーズ」側を「下手」というのだから本当に凄い。

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