2009年3月30日月曜日

妖女

映画「妖婆 死棺の呪い/魔女伝説 ヴィー」に登場。
 
魔女。その姿は老婆だが、ときとして美しい娘に姿を変える。
中世ロシア。まもなく、クリスマス休暇がはじまろうとしている
古都キエフのブラッキー修道院。神学生で寄宿生の一人、
ホマー・ブルートは、故郷へと向かった。仲間二人と共に、
やっと見つけた小屋に宿を求めた。その夜、老婆が彼に寄って来て
彼の背に飛び乗った。一度舞い上がり、再び大地に足が着いた時、
打ちのめした筈の老婆は、美しい娘に変わっていた。
ほどなくたって、ホマーは、コサック部落の地主に呼ばれ、
若くして死んだ娘のために古い教会で三晩祈祷をあげるように命ぜられる。
ホマーは理由を問うと、娘は死の間際に、ホマーを指名したのだという。
不気味な棺の傍でただひとり、夜、祈祷書を読み上げるホマー。
やがて、起き上がったその娘は、なんと、あの老婆が変身した美しい娘であった。
魔女は襲い掛かろうとするが、彼がいるチョークで描かれた円の中には入れない。
しかし数々の怪奇現象のあまりホマーは逃げ出そうともするが、
半ば強制的に祈祷をやる羽目になる。祈り続けて三日目の夜を迎えた日、
教会を風が吹き抜け、壁から次々に姿を現わす怪物たち。
踊り出す骸骨、異様な眼光を放つ娘。魑魅魍魎の集う場と化した教会で
ホマーは一人、祈祷を続ける。魔女は業を煮やして「ヴィーよ、来い!」と叫ぶ。
そしてゆっくりと教会に入ってくる怪物ヴィー。しかしヴィーは大きな瞼のせいで
ホマーを見つける事が出来ない。ホマーはもうじき朝だとわかり、希望に満ちていた。
だが他の怪物たちの手によりヴィーの瞼が開き、ホマーは見つけられてしまう。
襲いかかる怪物たち。為す術もなく、ホマーは倒されてしまう。
しかしそれと同時に朝日が昇り、怪物たちは散り散りになり、
魔女は娘から老婆へと姿を変え、本当に絶命するのであった…
 
ロシア(ソ連)で作られたとってもファンタスティック・ファ~ンタジ~!
怪奇映画である「妖婆 死棺の呪い」。魔女が棺に乗って空飛ぶ姿や、
箒持った婆さんが坊さんに乗っかって空飛ぶ姿など
なんともエキセントリックシュールな光景が続くのが頭に残った。

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