2009年3月9日月曜日

モナ・デマルコフ

映画「蜘蛛女」に登場。
 
美しい魅力的なロシア人女性だが、狡猾で残酷且つ慈悲のない殺し屋。
マフィアに内通し、私服を肥やす警官ジャック・グリマルディ巡査部長は
同僚からロミオ(色男)と揶揄され、美しい妻ナタリーと若い愛人シェリーを囲んで
快適な生活を送っていた。ある日、ジャックは彼女を護送する任務に就く。
彼女はマフィアのボスのドン・ファルコーネでさえ恐れる女であった。
誘惑されて、自分を逃がすよう持ちかけられるジャック。
それが自らの破滅への道とは知らず、彼女が有利になるよう事を運ぶ。
彼の情報でマフィアの刺客がホテルに向かったが、
モナはFBIの捜査官を殺して逃げた。失敗を償わせるため、
ファルコーネはジャックに彼女を殺すよう命じる。彼女の行方を捜すが、
その彼女が彼の目の前に現われ、自分の死亡証明書を作ってくれれば
マフィアの報酬の5倍は払うと言う。彼は彼女の魅力と金の力に屈し、取引に応じる。
だが背信を知ったマフィアによって追い詰められていくジャック。
いざ証明書を渡すと殺そうとする彼女。そして遂に彼女は自らの腕を切り落とし、
同じく腕を切ったシェリーの死体を焼いて、自分の死を偽装する。
捕らえられたジャックは、彼女のなすがままとなってファルコーネを生き埋めにした。
やがて2人は警察に逮捕されるが、すべての罪を彼に着せたモナは無罪放免となる。
「あんたの女房はあんた同様死んでるわ」と勝ち誇ったように去る
彼女にジャックは銃弾を浴びせて殺した。意外にも釈放された彼は、
妻と再会を約束した場所でいつまでも妻を待ち続けた…
 
B級サスペンスかと思いきやキャストが豪華
(ロイ・シャイダーゲイリー・オールドマンジェームズ・クロムウェルまで!)
そしてストーリーと女殺し屋モナの魅力が詰まって三粒うまい映画「蜘蛛女」。
その執念、狡猾の裏に潜む狂気は驚くべきもので、
そんな女と関わってしまうG・オールドマンが哀れすぎて涙が出てくる。
女とは思えぬ所業、人を殺すたびに笑い、まるで変態!
(というかその辺を超越して超変人)彼女を演じたレナ・オリン。
私にとって「蜘蛛女」が彼女のデビュー作である。

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