2009年8月11日火曜日

オルカ

映画「オルカ」に登場。

妻子を殺され、復讐に燃えるシャチ。
アメリカとの国境に近いカナダ東海岸沖で、
海底調査を続けている海洋学者のレイチェルは
潜水中、ホワイト・シャークに襲われそうになる。
だが、それを救ったのは、近くを通りかかった
バンポ号のエンジン音だった。100トンたらずのバンポ号は、
マイアミより日本のマリン・ワールドからの
注文のホワイト・シャークを生け捕るためだ。
船長はノラン、他にノバック老人、ポール、
そして彼の恋人アニーの3人が乗り組んでいる
バンポ号の目前に、ホワイト・シャークが現われた。
しかしその直後ホワイト・シャークは何かにより殺されてしまった。
殺したのは海の野獣といわれるオルカだった。
ノランはオルカの生け捕りを思いつき、新たな捕鯨用具を積み、船出する。
レイチェルの反対も押し、彼らは間もなく、1匹のオルカを捕らえた。
そのメスのオルカは身篭っており、死産すると死んでしまった。
もう1匹のオスのオルカはノランを憤怒の目でみつめ、去って行った。
これが海産哺乳動物と人間の戦いの始まりであった。
やがて先ほどオルカに食われたノバックの葬式を済ませた
ノランに対して、オルカの復讐が始まった。
修理のため港に碇泊中のバンポ号をねらうかのように、
港内の漁船はオルカによって沈められ、港のパイプラインは切られて火災が起こる。
追い立てられるようにバンポ号は間もなく出航した。
ノランと同乗するのは、彼を愛し始めたレイチェル、
ポール、ケン、そしてエスキモーのウミラクの4人。
ある日、オルカはバンポ号の前に姿を現わし、北氷洋へと誘いこむ。
大きな氷山が行く手をさえぎり、燃料は底をついた。
そしてやがて襲っているオルカ。戦うノラン。ウミラクも倒れた。
死にもの狂いでやってくるオルカの前にノランは間もなく息絶えた。
立ちつくすレイチェル。そして傷ついたオルカは流氷に囲まれ、
海の底へ消えるように姿を消した…

第一弾スパック・ロマン映画「オルカ」。
(第二弾は一生来なかった)
復讐者であるシャチとその声、モリコーネの音楽、
復讐される側の葛藤といった三粒が上手く、
ジョーズの亜流にしては
ただのモンスター映画で終わらせず、
怪物側からの視点で描いた、圭作。
シャチに同情しちゃう人の多い事多い事。
とにかく色々ドギツく、シャチの復讐を描く。
ちなみにスパック・ロマン(SPAC Roman)とは
サイエンティフィック(Scientific)」「パニック(Panic)
アドヴェンチャー(Adventure)」「シネマ(Cinema)」の
頭文字で略したものであり、東宝東和のお約束の造語である。
つまりこれを訳すと「科学的恐慌冒険映画」となる。
…だからどうした?、とは言わないで。

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