2009年1月17日土曜日

ビリー・チャップマン

映画「悪魔のサンタクロース 惨殺の斧」に登場。
 
幼少の頃、ビリーはクリスマス・イヴの日に両親と
まだ赤ん坊の弟リッキーとともに精神病院に入院している祖父を見舞いに行く。
喋れないはずの祖父は、ビリーが一人になると「良い子にしないと、
サンタがお仕置きにくるぞ」と脅かす。
その帰り道、サンタクロースの扮装をした強盗に父親は銃殺され
母親はレイプされて殺された。それを全て見ていたビリーとリッキー。
その後ビリーは、弟と共にセントメアリー孤児院に引き取られる。
そこでビリーは、厳格な院長から「SEXは悪い事」、
「悪い事をした人に罰を与えるのは良い事」とキツい体罰で教え込まれる。
18歳になったビリーは、おもちゃ屋で働きはじめた。
真面目な勤務態度を評価されたビリーは、クリスマス・イブの日に
サンタクロースの扮装を任される。それがビリーの中に
眠っていた悪夢を呼び起こすことになる。
サンタの扮装をしたビリーは最初は普通だったが、
上司と店員にSEXを見たことにより過去のトラウマと重なり、二人を惨殺。
まるで別人のように豹変したビリーはサンタクロースの扮装のまま
町に飛び出したビリーは「悪い子」を探して制裁を加えていく。
そして本当に仕置きを加えるべきは孤児院の院長だと思い
老いた院長を殺害しようとするが、間一髪のところで警察に射殺されてしまう。
ビリーが射殺される時、その最期を弟リッキーは見ていた…
 
マイ・フェイバリットな映画は70年代の映画が多いが、
その中で非情な扱いを受けたキャラクターである彼は、
サンタクロースが人を殺す」という宣伝により
現実世界でも大人たちに猛抗議されてしまった不遇な人だ。
今考えれば、そんな映画を見せない、これは映画の中の話だと
親が気を配れば良いはず。ドキュメンタリー「封印殺人映画」で
憎っき院長役の女性までもがこの作品を擁護するほどだから、
世の中ヒステリックに陥る人ほど怖いものはないと痛感される。

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