1971年1月25日、イディ・アミンは軍事クーデターを起こし、
ミルトン・オボテを大統領の座から引きずり降ろすことに成功した。
この政権交代によってウガンダ国内にも将来ヘの期待感が高まった。
左翼思想を持つオボテに不信感を抱いていた人々の間では、なおさらだ。
しかしアミンは世界でも有数の悪名高き独裁者と化した。
彼はケニアがイギリス統治下にあった頃、英国王室付きのアフリカ・ライフル銃隊に所属していたが、
植民地政策に抵抗する民衆の殺害を実行した張本人だった。
ウガンダ国民のアミンに対する期待は裏切られていった。
彼は反抗分子を容赦なく投獄した上、裁判もせずに処刑していく。
また彼は処女をレイプし、黒人と白人の女性と3Pを夜毎くり返すだけでなく、
人肉も食べる野蛮人だったのだ。アミンは、キリスト教会がウガンダを回教国に
改宗しようとする計画を脅かす存在だったことから、同教会への弾圧を開始。
英国教会大司教ルウムを逮捕し、自動車事故に見せかけて殺害した。
その他にも、白人ジャーナリスト、アジア人、学生、公務員、政治家などの国外追放を推し進めた。
そんな状況下で起きたエンテベ空港事件は、アミンの政治生命の一つの転機となった。
タンザニア軍と反アミン勢力(ウガンダ解放国民戦線)が連合し、
アミン打倒の戦いののろしを上げたのである。大統領の座にあること8年、
血と残虐に彩られたアミン政権も、壮絶な戦いの未、連合軍によって遂に最期の時を迎えた。
ウガンダで、とある男が大統領に就任した。民衆からの絶大な支持を受けたが、
男は外国人を国外追放して経済を傾けた上、気に食わない者を片っ端から処刑するetc.
あまりの横暴に諸外国から敵対視、ウガンダの外交的孤立を招いてしまった。
その男の名はイディ・アミン。その暴政から「人食い大統領」の渾名をつけられた男だ。
これはそんなアミンが行った暴政の数々と、彼が戦争に敗れて国外逃亡するまでの
様子を事実に基づいて再現した映画である。と、ここまで真面目に語ったものの、
つまるところこの映画は「アミン大統領、大暴れの巻」であり、
アミン大統領の残虐動画なのだが、上記通りアミンの恐ろしさを伝えようとしたものであり、
かなり残虐な話。だが如何せんただ非道な部分止まりなので伝記映画として見るなら稚拙。
しかも製作したのはケニアとイギリスで、アミン存命中(失脚後)に公開されたのだから
なんとも締まらない話だ。さらに邦題は「食人大統領~」となっているが、
原題は「イディ・アミンの生涯」。これは日本が「人食い映画」ブーム真っ盛りだったためで、
劇中それを示すシーンは期待するほど多くはない。
またアミン一人に焦点を絞ってるため、アミン政権の崩壊の様子は短い。
しかしアミン自体のキャラクターが実に面白い。「気にくわない奴は鏖」
「外人は国外追放」「キリスト?時代はイスラムっしょ」「人肉おいちい!」
「処女大好き!白人と黒人のダブルも余裕」「俺は好きなときに笑うぜワッハハハハ」
これだけでかなりのインパクトがある上に、本作はこれ一本で回ってる状態なんだから
キャラクター性って重要だと思い知らされる。
ちなみに史実のアミンは菜食主義らしいが、冷蔵庫に生首入れたり、
囚人に人肉与えたり、といった話が残っており、本当かどうかわからない。
ただ非常に変わった人物だったことは確からしく、ユーモア精神に溢れ、
ボクシングのヘビー級チャンピオンだったり、浪費癖が酷かったらしい。
植民地政策に抵抗する民衆の殺害を実行した張本人だった。
ウガンダ国民のアミンに対する期待は裏切られていった。
彼は反抗分子を容赦なく投獄した上、裁判もせずに処刑していく。
また彼は処女をレイプし、黒人と白人の女性と3Pを夜毎くり返すだけでなく、
人肉も食べる野蛮人だったのだ。アミンは、キリスト教会がウガンダを回教国に
改宗しようとする計画を脅かす存在だったことから、同教会への弾圧を開始。
英国教会大司教ルウムを逮捕し、自動車事故に見せかけて殺害した。
その他にも、白人ジャーナリスト、アジア人、学生、公務員、政治家などの国外追放を推し進めた。
そんな状況下で起きたエンテベ空港事件は、アミンの政治生命の一つの転機となった。
タンザニア軍と反アミン勢力(ウガンダ解放国民戦線)が連合し、
アミン打倒の戦いののろしを上げたのである。大統領の座にあること8年、
血と残虐に彩られたアミン政権も、壮絶な戦いの未、連合軍によって遂に最期の時を迎えた。
ウガンダで、とある男が大統領に就任した。民衆からの絶大な支持を受けたが、
男は外国人を国外追放して経済を傾けた上、気に食わない者を片っ端から処刑するetc.
あまりの横暴に諸外国から敵対視、ウガンダの外交的孤立を招いてしまった。
その男の名はイディ・アミン。その暴政から「人食い大統領」の渾名をつけられた男だ。
これはそんなアミンが行った暴政の数々と、彼が戦争に敗れて国外逃亡するまでの
様子を事実に基づいて再現した映画である。と、ここまで真面目に語ったものの、
つまるところこの映画は「アミン大統領、大暴れの巻」であり、
アミン大統領の残虐動画なのだが、上記通りアミンの恐ろしさを伝えようとしたものであり、
かなり残虐な話。だが如何せんただ非道な部分止まりなので伝記映画として見るなら稚拙。
しかも製作したのはケニアとイギリスで、アミン存命中(失脚後)に公開されたのだから
なんとも締まらない話だ。さらに邦題は「食人大統領~」となっているが、
原題は「イディ・アミンの生涯」。これは日本が「人食い映画」ブーム真っ盛りだったためで、
劇中それを示すシーンは期待するほど多くはない。
またアミン一人に焦点を絞ってるため、アミン政権の崩壊の様子は短い。
しかしアミン自体のキャラクターが実に面白い。「気にくわない奴は鏖」
「外人は国外追放」「キリスト?時代はイスラムっしょ」「人肉おいちい!」
「処女大好き!白人と黒人のダブルも余裕」「俺は好きなときに笑うぜワッハハハハ」
これだけでかなりのインパクトがある上に、本作はこれ一本で回ってる状態なんだから
キャラクター性って重要だと思い知らされる。
ちなみに史実のアミンは菜食主義らしいが、冷蔵庫に生首入れたり、
囚人に人肉与えたり、といった話が残っており、本当かどうかわからない。
ただ非常に変わった人物だったことは確からしく、ユーモア精神に溢れ、
ボクシングのヘビー級チャンピオンだったり、浪費癖が酷かったらしい。
4 件のコメント:
その前に、コイツが何故大統領になれたのかが謎過ぎる。国民もこんなのを大統領に推すなよと言いたいですな^^。一番気に入ったのは、裁判もせずに処刑する所。北斗の拳に同じような例がある。「お前は宮廷作曲家のシマムだな?なかなか良い曲を作るそうではないか。噂が聞いているぞ。、、、よって死刑だ!!」
個人的に大好きなシーン^^。
>④さん
国民はそのときは「コイツなら良い」と思ったんでしょうね。
誰しも一度は間違いを犯すんですよ
現代の日本がそうなように
映画『The Last King Of Scotland』で初めてイディ・アミンのことを知りました。
『食人大統領アミン』も観てみたいのですが、今ではもはやレンタルショップでは難しそうですね。内容を知るのに、こちらの投稿がとても参考になりました。
>ETCマンツーマン英会話さん
「ラストキング~」を見たなら
この映画を見ても、大して知識の足しにもなりませんよ
あくまでこの映画に登場するアミン大統領は
架空の食人大統領アミンであり、
いうなればヒトラーがオカルト結社の首領だったみたいな
そんな荒唐無稽な映画であるため、
アミンの内面を知るにはまるで向いてません
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