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2015年4月29日水曜日

グラトン

ゲーム「サイレントヒル3」に登場。

裏世界の雑居ビルで登場する怪物。絵本に登場する怪物が、裏世界の力を受けて実体化したもの。
絵本の中では人間を捕食する怪物として描写されているが、実際には攻撃を仕掛けてくることは無く
動き回ることもない。しかし一切の物理攻撃が通用せず、巨体ゆえに通路を塞いでしまっている。
その先の道へ行くには、この怪物が登場する絵本を全て見つけ出し、
絵本に書かれた呪文「トゥ・フィ・エゴ・エリス」を唱えなければならない。
名前は「飽食家」の意。

何かが語りかけてくる、思い出せと。
ゲーム「サイレントヒル3」に登場する敵は主人公ヘザーに対して
直接に語りかけることはないが、その姿を現すことで彼女の何かに語りかけてくる。
この怪物の存在も、おそらく一作目をプレイしたことあるものなら、既視感を覚えるかもしれない。
その姿に見覚えはないが怪物の登場する絵本の内容は、一作目を髣髴とさせる。
更に畳み掛けるように絵本に登場する呪文の意味。ラテン語で「私はあなたであった、あなたは私になるだろう」。
その意味すること、そしてこの怪物を通じて語りかけてくる者の正体は・・・・
この怪物もまた一つの体に二つの口があり、今度はそれ自体が体の一部なのかサークル状何かに囲われている。
ちなみに間近で見ると、口の部分が震えており、その場で立っているだけとはいえ
非常に不気味である。ヘザーの謎を内包したこいつは何を語りたいのか?
以下、絵本の内容。

童話、始まり
むかしむかし、ある町の門に怪物が住みつきました。
 とてもこわく、とても悪い怪物です。
 人をつかまえては、むしゃむしゃと食べてしまうのです。

 町に住んでいる人は怪物がこわくて、だれも町の門には近づけません。
 町の外に出られなくて、とてもこまりました。
 それを聞いた王さまは、きしたちに命令を出しました。
 きしたちは、はりきって怪物をたおしに行きました。

『えいっ、やぁっ』
 ところがたいへん、怪物はけんできっても、やりでついても死にません。
 そしてきしたちは馬ごと、怪物にぱくぱくと食べられてしまいました。

 王さまはとても困りました。
 こまってこまって、うーん、とうなり声をあげるけれど
 どうしたらいいかわかりません。

 そこへ神さまに仕える巫女さまがやってきました。
 とてもやさしく、とても良い人です。
 王さまは巫女さまに怪物を倒してくれるよう、たのみました。

童話、続き
巫女さまは王さまの願いを聞いて町の門へとむかいます。
 やさしい巫女さまは何とか怪物を死なせたくなかったので
 説得してみようと思いました。

『うるさい、だまれ。食ってしまうぞ』
 だけど怪物は巫女さまの話を聞こうとはしません。

 それでも巫女さまは怪物に話しかけるのをやめません。
『人を食べるのはいけないことです』

 それを聞いた怪物は怒って、巫女さまにおそいかかり、
 なんと、巫女さまを殺してしまいました。

童話、終わり
王さまも町の人もやさしい巫女さまの死んだことになみだをながしました。
 あんまりみんなが泣くのを、かわいそうに思った神さまは
 巫女さまを奇跡の力で助けました。

 朝起きるように、巫女さまは目をさましたのです。
 巫女さまはもう一度、怪物のところへ行きました。

『ばかな奴だ、また死にたいのか』
『いいえ、死ぬのはあなたです』
 巫女さまは今度は怪物を殺すためにやってきたのです。

 やさしいやさしい巫女さまにとって、
 それはかなしいことです。でも仕方ありません。

『けんもやりもやくたたずだ。
 ゆみやもてっぽうもはねかえすぞ』
 おれは殺されないぞと、怪物は
 わらいます。でも巫女さまはけんもゆみやも使いません。
 ただ一言、じゅもんをとなえました。

『トゥ・フィ・エゴ・エリス』
 すると何ということでしょう。
 怪物は大きな、くるしそうなひめいをあげると死んで、消えてしまいました。

 おかげで町の人たちは、また門を使えるようになりました。
 だれもが、その巫女さまにたいそうかんしゃしたということです。
 めでたしめでたし。

2014年2月24日月曜日

要塞ゼロス

ゲーム「グラディウス」に登場。

バクテリアン軍の拠点。惑星グラディウスを侵略すべく、
破壊兵器や生物兵器を続々と送り出している。
超時空戦闘機ビックバイパーの使命はこの要塞を破壊することである。
内部は非常に入り組んでおり、ビックバイパーはその狭い通路を通り抜け、
閉じ行くシャッターや迫りくる敵をかわして、中枢を叩かなければならない。
激戦を制したビックバイパーによりマザーコンピューターが破壊され、その後爆散した。

バクテリアン軍の要塞を破壊せよ!ゲーム「グラディウス」。
これでもかとばかりに迫ってくる敵の猛攻を潜り抜け、狭い通路を抜けた先に待つ
マザーコンピューターを破壊すれば、一応のクリアであり、その後更なる地獄の2週目が待っている
グラディウスはその後シリーズ化する為、おそらくこの要塞はバクテリアンの前線基地みたいなものだったと思われる。
これは筆者の勝手な想像だが、画像左中央のパッケージに描いてある戦艦みたいなのが、要塞ゼロスだと思われる。
一応MSXやPCエンジンのタイトル画面にも登場しているので、多分きっとそう。
パッケージのアレ、特に言及されてないけど本当のところ何なんだろう?

2013年5月9日木曜日

Vault-Tec社

ゲーム、ドラマ「Fallout」シリーズに登場。

Vault-Tecインダストリーはアメリカ合衆国と契約を結んでいた企業であり、
大規模核戦争グレートウォー以前にセーフハウス計画と呼ばれるVaultシステムの立案、製作に携わった。
本社はワシントンDCのダウンタウンに位置し、核戦争後も本社は残っている。
VaultとはVault-Tec社が設計、建造した地下核シェルターの総称であり、本来の意味は地下室や墓地の意味。
合衆国市民の安全を目標とし、市民にはVaultでの快適な暮らしを約束しており、
初となったデモンストレーション型のVaultはロサンゼルスに建造され、
その後瞬く間にワシントンDCだけでなく、アメリカの主要都市にいくつものVaultが
国内の至る所で建造されていった。またマスコットキャラクターのVault-boyも人気を博し、
ランチボックスやボブルヘッドなど、グッズが販売された。
しかしVaultは、市民を救うために建造されたものではなかった。
Vault-Tec社は市民の安全を考えてなどいなかったのだ。
2077年における合衆国の総人口は約4億人。合衆国が要求したVault数は40万を超えた。
その後、Vault-Tecが受注できたVaultの数は、122しかなかった。
Vaultの真の存在理由は、国民の中から選定し、孤立主義のもとでストレスによる
反応を研究することであり、あわれな当選者はまんまと実験施設の被験体として入植する事となった。
当時存在していた有名企業の一部も計画に賛同し、研究内容も立案していた。
この計画はエンクレイヴによるもので、狂気の実験の立ち上げに、企業を利用したのだった。
極右政治家や軍人、軍産複合体などの有力者が中心に結成した武装結社エンクレイヴは
当時の合衆国を事実上掌握し、来たる核戦争に対する予測を立てていた。
核戦争により多くの市民が失われることから、地下シェルターの名を借りた
大規模実験施設Vaultの建造を決定した。これは戦後世界の復興のための技術の研究と、
その実験台である変異していない「純粋な人類」を確保することが目的であった。
エンクレイヴ指導の下、実際に核シェルターとしての本来の機能を持ち、
会社関係者や研究員らが避難して実験を行い、各Vaultの研究データを回収、
または再入植を目的とした「管理Vault」と呼ばれるVaultも存在した。
しかし元々核戦争前に準備が完了していなかったこと、根本的な管理やシェルター自体の設計が
杜撰なこともあり、核攻撃が多数の管理Vaultに致命的なダメージを与え、
また実験施設としてのVaultには元々シェルターとして欠陥を抱えていたこともあったが、
運営側すら手におえない無茶な研究、内紛、設備の故障など、様々な要因から
管理Vaultと実験Vaultの多くは崩壊へと向かった。
しかしいくつかのVaultの住民は、製作者の意図通りに、または思惑を外れて生き残った。

アメリカンライフは最高ですね。平和に自由、それにベーコンと卵
 完璧ですよね?でもそうでなかったら?
 皆様、未来は予想以上に危うい物です
 核戦争が起きたらどうしますか?
 Vault-Tec社の地下シェルターを予約すれば、家族の未来も安心

人は過ちを繰り返すゲーム「Fallout」。
そのFalloutシリーズで基本的に切っても切れない存在が、Vault-Tec社。
この会社に関連するものは大抵主人公が一番最初に見たり、手にしたりするもので、
多くの場合、全く触れないということはない存在である。
合衆国市民の安全と繁栄を守るために頑張る企業、などではなく
戦後復興のために、Vaultの人々にはその礎になってもらうという、碌でもない理由で
平和と理想の象徴を謳い文句にした実験施設に市民たちを放り込んで、モルモットにした最低の企業である。
しかもその実験内容は多くは意味不明を通り越して、「とりあえずやったことないから研究したい」という
マッドサイエンティストな思いから溢れだした妄想の産物、体のいいおもちゃ箱である。
そのためこの会社に関連した出来事は大抵、特にVault関連は物凄く嫌な気分になること請け合いである。

2012年9月23日日曜日

ウーム

ゲーム「R-TYPEⅡ」「SUPER R-TYPE
R-TYPES」「R-TYPE DIMENSIOMS」に登場。

「第二次バイドミッション」の最終目標であり、
バイド帝星内の最奥に存在するバイドのクローニングプラント。
2体の胎児のようなものがバイドであり、これは「第一次バイドミッション」にて
破壊されたバイドがクローンとして再生されようとしているもの。
これを破壊することが「第二次バイドミッション」の目的である。
バイドのクローンを破壊するには、それを妨げるウームの強固な二つの隔壁が開いた瞬間に
攻撃を加えるしか手はなく、さらに最奥のクローンを破壊するには二つの隔壁が同時に開くか、
一体目のクローンがいた空間に突入にして、二番目の隔壁が開くのを待つしかない。
しかし壁という壁からマンスが飛び出し、二つの破壊不可能な高エネルギー体が
壁の砲台から射出され、さらにウームが発射する追尾性の高いミサイルが、
怒涛の攻撃を仕掛けてくる。「第一次バイドミッション」時に捕獲したR-9を捕らえて、
再生のための金属イオンとして取り込んでおり、パイロットはすでに養分として
吸収されてしまっているが、このR-9を捕らえている触手を破壊すると、
R-9Cのパイロットによりシステムが再起動され、自動で援護してくれる。
最期はR-9Cと解放されたR-9により破壊され、バイド帝星も滅ぶこととなった。

R-TYPEⅡ」最後の敵である、ウーム。
クローニングプラントという、ようはクローン作製機であるが
さすがバイドだけあって、ただの機械ではなく
バイドからの怒涛の攻撃が待ち受けている。
しかしながらあくまでコイツ自体はただのオブジェクトに過ぎず、
目標はバイドのクローンであり、これを倒せばゲーム終了。
ウームも自壊し、自機は崩壊するバイド帝星から脱出を図る。
せっかく助けた友軍機が爆風に飲み込まれ、
自機もやがて壁に道を塞がれ、最早これまでかと思った
その時に爆風に飲み込まれたはずの友軍機が登場。
一斉に波動砲を発射し、壁を破壊。見事自機は脱出に成功するも
友軍機はバイド帝星の崩壊に巻き込まれ、今度こそ消滅する。
このなんともいえないエンディングを迎えた当時の筆者は感動も一入。
宇宙の塵となった友軍機を見て、なんともいえない気持ちになった。
尚、このバイドのクローンは唯一フォースや波動砲を使わずに
レールガンやレーザーでもトドメを刺せるバイドである。
バイドは波動砲やフォースでしか倒せないとされるが
これは不完全なクローンだったからだろうか?

2010年8月15日日曜日

ゲーム「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」に登場。

ムジュラの仮面により作り出された、人のような顔を持つ不気味な月。
仮面の意思そのものであり、悪意の象徴である。
月の内部には一本の巨木を中心に緑の草原が広がり、一見のどかに見えるが
全てはスタルキッドの意識を受け継いだムジュラの仮面の精神世界であると思われる。
巨木の下にはムジュラの仮面をつけた子ども、その周りを亡骸のお面を被った子どもが走っている。
スタルキッドを利用してムジュラの仮面はクロックタウンへと
月を落とし、ハイラルと似たような世界「タルミナ」を滅ぼそうとした。
月が落ちるのは三日後であり、リンクは時のオカリナを使って
これを阻止すべく、ムジュラの仮面によって
封印された四巨人たちを救出し、月の落下を防いだ。
だが覚醒したムジュラの仮面の力により月はさらに力を増し、
タルミナを全て飲み込もうとする。ムジュラの仮面の後を追うリンクとチャット。
遂にムジュラの仮面と最終対決を迎え、これを倒したことにより月は消滅した…

オ、オデは・・・食う
 ぜ、ぜんぶ・・・食う


筆者を怖がらせたゲームの内の一つ「~ムジュラの仮面」。
この月がとにかく怖かった。怒っているように見え、
嘲笑を浮かべているようにも見える、この顔。
そして世界を滅ぼさんと着実に落下し続ける姿に。焦燥し恐怖した。
これほど衝撃的な存在を描いた製作スタッフの才能には脱帽した。
ちなみに関係あるかどうかはわからないが、
筆者の好きな作家・安部公房の本「笑う月」には
月に追いかけられる話があって、この話を読んだ瞬間、
真っ先にこの月を思い浮かべてしまった。

2010年6月4日金曜日

マジカント(MOTHER2)

ゲーム「MOTHER2 ギーグの逆襲」に登場。

8つのパワースポットを全て訪れると現れる、「ぼく」のこころの国。
「ぼく」が心の中に生み出したものであり、
8つのパワースポットを訪れることが、マジカントを心に生み出す条件だった。
この国には「ぼく」の心の中にある美しさも優しさも悲しみも憎しみも
邪悪なものや凶暴なものも存在する。
人に話しかけると「ぼく」の心情に合わせてマジカントの色が変化する。
その中心には宇宙の真理に繋がる「エデンの海」があり、
宇宙の真理を知る事ができ、「ぼく」しか近寄れない。
クラーケンが出現し、最深部には「ぼく」の悪意の現れであり
「ぼく」が心の中で育て続けた、「ぼく」の悪魔がいる。

自分の心と向き合うのは重要だけど、向き合うまでが難しい。
ゲーム「MOTHER2」に登場するマジカントはそれを具体的に訴えかける。
マジカントからエデンの海道中に登場する敵は強く、
セーブポイントもなければ回復場所もないとくる。
そしてそれを越えた先には主人公の「悪」の部分が待ち受けている。
これを倒すと主人公はパワースポットの力により
各種ポテンシャルが上昇するわけですが、
自分の「悪」の部分と向き合うことで成長するなんて
筆者はこの辺の憎らしい演出が好きです。

2010年5月4日火曜日

ムーンサイド

ゲーム「MOTHER2 ギーグの逆襲」に登場。

イーグルランドにある大都市フォーサイドによく似た町。
「まちのちず」には載っていない不気味な町。
町中が暗く、町自体の構造が物理的におかしくなっている他、
建物などは怪しい色に輝いており、人々の会話も意味不明。
歩いていると必ず見えない何かにぶつかるため
自由に移動することが出来ず、主な移動手段として
ワープを繰り返して探索する事になる。
この町では、「はい」が「いいえ」で
「いいえ」が「はい」という謎の法則があり、
これを認識していると立派なムーンサイド人だと言われる。
探索を進めるとこの町の意外な正体が判明する。
全てはギーグがもたらした幻影マシンである
「マニマニの悪魔」が見せた幻であり、
ネスたちは幻影によりフォーサイドの倉庫の中を
ぐるぐる回っていただけだったのだ。
「マニマニの悪魔」を破壊することでムーンサイドは消滅する。

はい」が「いいえ」で「いいえ」が「はい」。
 ここ、ムーンサイドじゃそれが常識。


ようこそムーンサイドへ。
 ようこそムーンサイドへ。
 ムよーンサうイこドそへ。


お前その1とお前その2を…病院送りにしてやる!

ハロー!そして…グッドバイ!

あんた達ったら郵便ポストのくせしてふらふら歩き回ったりして。
 おかしいったらありゃしない。
 ムムーーンンササイイドドへへよよううここそそ。


ケッハ、モルタア!ケッハ、モヌラタア!
 銀色の大きな球で夏の国、黒焦げのあなたはどっこい大丈夫
 …私には見えるのです。

 
スープがさめないうちにマニマニをなんとかしないと。
 ナイフがさびないうちにマニマニをなんとかしないと。


おはようございま…せん。
 ここ、ムーンサイドの町はいつだって真夜中なんですよ。
 今夜のムーンサイドプレスにほうら、こんなニュースが
 「マニマニはマニマニにいつもすべてのマニマニの
 マニマニがマニすべてマママニマニ


ここに展示中の骨、何の骨かわかりますか?
 答えはですね…あなたの骨。私の骨。骨の骨。骨、骨、骨。


ようこそムーンサイドへ。
よう、こそムー、そムー、ンサイ、ンサイ、ンサイ…ドへ。
ケバケバしいネオンのような建物と
奇天烈な言動の住人たちが特徴的な幻影の町ムーンサイド。
これほど「狂・妖・怪・奇」の言葉が似合う町も存在しないだろう。
では、ハロー!そして…グッドバイ!

2010年5月2日日曜日

マジカント(MOTHER)

ゲーム「MOTHER」に登場。

クイーン・マリーが統治する幻想的な世界。
一面にピンク色の大地が広がる。防具が買える唯一の場所。
女王であるクイーン・マリーは大切なことが思い出せず
体の具合も悪く、ニンテンに世界中に散らばっている
メロディーを集め、それを聴かせてくれるよう頼んでくる。
マジカントに住む人々はニンテンたちに、優しさを持って接してくれる。
マジカントにはクイーン・マリーの住む城だけではなく
テレパシーを使うとおじさんが現れるクイーンマリーの泉、
地下には元の世界への出口がある地下大河があり、
6つ目のメロディーが書かれた楽譜を守るドラゴンや
「おれのことは忘れろ」という問いをかける忘れられた男がいる。
またこの地にはニンテンを守るために
生まれたフライングマン五人兄弟が住んでおり、
フライングマンの家に行けば仲間になってくれるが
マジカントの外へ彼らを連れ出すことは出来ない。
普通の世界とは少し違うマジカントの国。
その正体は最後のメロディーを集め、クイーン・マリーに聴かせることでわかる。
実はクイーン・マリーはニンテンの曾祖母マリアであり
死して尚、彼女の思いはなおも生き続け
曾孫であるニンテンや勇気ある子どもたちを助けるため、
ひいては実の子どものように可愛がったギーグを止めるために
クイーン・マリーとして、現世に留まり続けた。
メロディーを聴いたことで全ての記憶を取り戻し、
自分を取り戻したマリアは夫ジョージの待つ天国へと旅立った。
マリアが去ると、マジカントの国もまた消えてしまう。
マジカントはマリアの意識が生み出した幻だったのだ…

エンディングまで泣くんじゃない」のコピーが
心に響くゲームMOTHER。今回久しぶりに場所の紹介である。
一作目のマジカントと二作目のマジカントは
別の場所なのでここでは一作目のマジカントを紹介します。
一作目のマジカントはプレイヤーの心に
安らぎを与える空間として登場し、衣食住には困らず
住人には優しく接してもらえ、安住の地といっても過言ではない。
だがこの世界は理想の世界であるが、理想ゆえに手に入らない。
理想は手に入れられるものではなく、想うものだからこそ理想である。
それを突きつけるように理想の世界は一人の女性が
世界を救うために生み出したものであり、
マジカントの消滅が、それは現実には存在しないことを我々に伝える。
筆者はこの消失感が堪らず、なんともいえない複雑な心境になる。
理想の世界は存在して欲しいけど、理想は所詮理想であり、存在し得ない。
人間は「どこかに理想が存在してほしい」という、ジレンマを抱えているのかもしれない。

2009年9月9日水曜日

キングダム病院

映画「キングダム」シリーズに登場。

デンマークの首都、コペンハーゲンに立つ巨大病院。
かつて沼地があったところに立てられており、
そこでは何トンもの布が職人たちにより漂白され
立ち上る湯気によって辺りが霧のように覆われるほどだった。
病院が建てられ、現代になると職人の代わりに
優れた頭脳を持つ医師と高度な技術を持った
医療技術者が国中から集まった。
いつしか「王国(kingdom)」と呼ばれるようになり、
病院の人々があまりに尊大になり、霊の存在を恐れなくなったため
迷信はその存在を許されず、科学と合理主義が全てを支配する牙城となった。
しかし、それを覆すように奇妙ななことが病院を取り巻く。
毎夜、病院に現れては消える無人の救急車、
切り取られた死体の生首が消え、奇妙な儀式をする友愛会、
病院内の出来事を予言するかのように語る皿洗いをするダウン症の兄妹、
病院創設者の不倫で産まれ、創設者により謀殺された少女の霊、
創設者に似た顔を持つ手足が異常に細い赤ん坊、
そして現れる数々の亡霊と悪霊と化した創設者、
果たして、この「王国」の行く末は…

…やがて、沼の寒さと湿気が地の底から甦ってきた。
 そして、この近代的で堅固な要塞のような王国に
 小さな亀裂が入り始めたのである。
 生きた人間が誰一人気づかぬうちに死人の王国への門が
 今、開かれようとしていた…


オープニングの「キングダムッ!」の曲が耳に残る。
未完のまま終わってしまい、やはり筆者が続編を欲する作品。
錆びれた色のような不思議な映像と共に映る
このなんとも不可思議な病院で起こる
変人揃いの病院の人々の日常と怪奇現象が素晴らしい。
特にウド・キアが演じる巨大な赤ん坊の姿は忘れられない。
デンマーク語だとリーエット(riget)であり
謎が謎を呼び、内に秘め続ける王国キングダム病院。
続編作られないかなー。

2009年7月25日土曜日

丘の家

小説「山荘綺談」、映画「たたり」に登場。

ニューイングランドの郊外にたたずむ巨大な館。
本来はクレイン邸として知られているが、
その忌まわしい過去のため、近隣住民から「丘の家」と呼ばれ恐れられている。
外観は一見して、普通に見えるが言い知れぬ邪悪な雰囲気を醸し出し
内部は広大で迷いそうになるほどだが、実際はそれほど広くはなく
平面や角度、曲線、屋敷の構造上に若干の歪みがあり、
そのため正常に見えても、斜めだったり、ズレがあるため
人の方向感覚や平衡感覚を狂わせ、迷わせる。
80年前に紡績工場で財産を築いた、ヒュー・クレインという男が
家族と共にこの地に永住するため建造した。
屋敷は完成し、クレインは若い妻を伴って新居にやってくるが、
馬が暴走し馬車が横転して妻が死亡、
彼の妻は亡骸となって、この屋敷にやってきた。
彼は幼い娘二人と共に、この屋敷で暮らしはじめ、
やがてクレインは二度再婚したが、二人目の妻も屋敷の敷地で転落死、
三人目の妻は保養地巡りの甲斐もなく、病で亡くなった。
ヨーロッパでクレインは外国暮らしを決め、
二人の娘は実母のいとこに引き取られた。
クレインは異国の地で妻たちの後を追うように亡くなり、
成長した二人の娘に共同財産として屋敷が残された。
二人は屋敷の所有権で諍いを起こし、結局は姉が屋敷に住むことになった。
だが噂によると妹に恋人を奪われたためとも伝えられている。
姉は近くの村の娘を世話係に雇って、
老嬢になるまで屋敷で過ごし、肺炎で亡くなった。
これにも噂があり、村娘が逢引をしていたがために
医者が呼ぶのが遅くなったとされているが、
屋敷に固執する妹が流した悪意ある噂とされている。
その後も村娘が屋敷の所有権を主張し、訴訟を起こした。
妹夫婦はこれに対して村娘が姉を騙して、
正統な所有権を持つ自分たちから奪おうとしていると反論。
村娘は妹夫婦に屋敷の調度品の窃盗、
妹夫婦は村娘に姉の殺人をと、言い掛かりをつける
醜い争いの結果、村娘が勝訴した。
しかし村娘の幸運は長く続かず、妹夫婦から受ける脅迫と中傷、
成り上がり者への侮蔑から村人たちの反発に合い、
それから逃げるように自殺した。
村娘のいとこにあたるサンダーソン家に所有権が移り
妹はその後も嫌がらせを続けようとしたが、数年後死亡。
サンダーソン家は忌まわしい事が立て続けに起きた屋敷を閉鎖し、
以来、誰も屋敷に住まう者はいなくなった。
その数十年後、人類学教授が奇怪な幽霊屋敷こそ、
心霊研究格好の場所と考えた。博士はこの心霊調査のため、
10歳の時、不思議な経験を持ったという
エレナーと、超感覚的な優れた感受力に恵まれた、
セオドーラの30前後の女性2人を助手として選んだ。
さらに持ち主のサンダーソン夫人の甥であるルークが加わった。
一行がこの建物で顔を合わせた最初の夜、
エレナーとセオドーラを超自然的現象が脅かした。
だがエレナーはその恐怖の中にも拒むことのできない魅力にとらわれた。
エレナーは母の介護と不快な姉夫婦の暮らしのため
人生に希望を見出せず、心の拠り所を求めていたのだ。
屋敷は徐々に彼女をその毒牙にかけようと迫る。
危険を感じた博士はエレナーをここから出すことにした。
が、エレナーは孤独な家に帰りたくなかった。
博士に無理矢理出された彼女は車を運転して
庭を猛スピードで走り回った。
車は横転し、エレナーは死んでしまう。
一行が去った後も、屋敷は新たな住人を求めるように、
待ち続けるように、佇んでいる…

ヘルハウスじゃないよ、ヒルハウスだよ映画「たたり」。
呪われた館、ということになっている「丘の家」or「丘の屋敷」。
実際何故、こんなことが起きるのか具体的にはよくわかっていない。
少なくとも「構造計算書偽造」並みに構造がトチ狂っており、
骨肉の争いとなんだかわからんが人を魅了する魔性、
その他怪奇現象を含め、誰がこんな館に住みたがるかという邸宅。
だけど「嫌よ嫌よも好きの内」で、訪れちゃった人は
必ず誰かが犠牲になり、文字通り永住する羽目になる。
後のお化け屋敷映画に多大な影響を与え、
シャイニング」なんかは最も影響を与えられている。
にしてもこういう映画って、白黒だと映えるねぇ。

2009年3月18日水曜日

ウィッカーマン

映画「ウィッカーマン」に登場。
 
ウィッカーマンとは、ガリア戦記に記述されている
柳の枝で編まれた巨大な人型の檻で、ドルイド教徒が生贄となる
人間を入れて燃やすものである。スコットランド・ハイランド地方西部の
警察に勤める巡査部長ニール・ハウイーはヘブリディーズ諸島の
サマーアイルという孤島で行方不明になった少女ローワン・モリソンを
探してほしいという匿名の手紙を受け、捜査に来た。
彼が見たものは、一見普通に見えた島民が、生まれ変わりを信じ、
太陽を信仰する、大地豊穰と男根崇拝が基本の原始宗教が
生活の隅々までに染み渡っている奇妙な島だった。
子供たちに生殖と豊作を願うための性的なまじないを教え、
大人たちは裸で性的な儀式に参加する。島の領主サマーアイル卿のもとで
キリスト教宣教以前のケルト的ペイガニズムが復活していた
異様な光景を目の当たりにし、彼は非常に厳格なキリスト教を
信仰しているため、これらの風習に衝撃と嫌悪を隠せなかった。
宿では、宿主の娘ウィローが艶かしい踊りと歌でハウイーを誘惑し、
彼を悶々とさせる。「五月祭」の近づく中、島民は準備や儀式に忙しく、
彼の捜査は進まない。教師や役人も含め、
島民は「ローワンという少女はここにはいない、最近死んだばかりだ」と口をそろえる。
ハウイーは島の権力者であるサマーアイル卿のもとへゆくが、
そこで彼はサマーアイル島の物語を聞かされる。
サマーアイル卿の祖父の世代、凶作が続いたためにキリスト教を捨てて
古い宗教儀式に戻ったところ島は豊かになり、リンゴの名産地になれたという。
ハウイーは次第に、少女は人身御供として殺された、
あるいは翌日の豊作祈願の祭で生贄とされるのではないかと推測する。
やがてローワンの墓を暴くと中には野兎しか入っていなかったこと、
ローワンが昨年の感謝祭の主役であったこと、凶作の年の五月祭は
生贄が供えられることを知り、今年のリンゴの凶作だったことにより、
疑惑は確信に至った。飛行艇の故障で応援の呼べず、少女を救うべく、
五月祭の主役である愚者パンチを演じる予定の宿のあるじを昏倒させ、
自らがパンチの扮装をしてサマーアイル卿が先導する五月祭の行進に紛れ込む。
ハウイーを含めた島民の行進は、町外れの海辺の丘に立つ、
柳の枝で出来た巨大な「ウィッカーマン」の像へと向かう。
祭りが始まり現れたローワンが生贄にされかけたところを
ハウイーは救うが島民に取り押さえられ扮装を暴かれる。
そこでサマーアイル卿は予定している生贄はローワンではなく
ハウイーであり、今までの全ては彼をこの島へ招きよせて
生贄にするための罠だったことを明かす。五月祭で燃やされる生贄は
少女ではなく、愚者パンチのように童貞で、賢くかつ愚かな者でなければならず、
しかも王の代理として自由意思で来なければならない。
ハウイーは信仰のために童貞であり、女王の政府の警官=代理として
自ら島へやってきて罠にはまった、ということで生贄の条件を
全て満たしたのである。全ては異教の神を信奉する村人たちの
思惑通りであり、サマーアイル卿は島民たちの信仰の主宰者として
ハウイーを豚や鶏とともにウィッカーマンの中に閉じ込め、火を投じる。
死の恐怖に直面したハウイーが聖書の詩篇23章を絶叫するなか、
サマーアイル卿やローワン、島民らは来年の豊作を祈って、
燃えるウィッカーマンの周りで中英語の歌『夏は来たりぬ』を歌う。
そして五月祭は最高潮を迎えた…
 
別に木の人形は動きませんよ?映画「ウィッカーマン」。
もうね…ここまでね。犯人が寄って集って探偵役をボコる映画ってないと思うのよ。
極上のカルトホラー(音楽とか雰囲気も含めてカルト)である。

2009年2月18日水曜日

タック

映画、小説「デスペレーション」、小説「レギュレイターズ」に登場。
 
ネバダ州のデスペレーションという鉱山町に潜む謎の存在。
過去デスペレーションでは19世紀に落盤事故で数十人が生き埋めになった、
「ラトルスネーク・ナンバー1」という古い坑道があり、つい最近それが発見されたばかり。
しかし、そこは邪悪な存在「タック」の根城だったのだ。
そもそも落盤事故の原因は、坑夫たちが「タック」の持ち物である
魅惑する偶像「キャン・タ」を掘り出してしまったことによるものであったのだ。
「タック」は自分の根城からほとんど出ることは出来ず、霧ともガスともいえない奇妙な姿をしている。
しかし獣や人間を容器にして地上に現れることができ、同時に自身の禍々しい能力で獣を自在に操ることができる。
「タック」は太古から存在し、その存在理由は自身の絶えない殺戮欲を満たすためである。
そのために自身に合った人間の体を必要としており、自身に合った体を乗っ取らないと
乗っ取った体は次第に使い物にならないほど腐り果ててしまうのだ。
ある時はデスペレーションの警官コリー・エントラジアンに乗り移り
町の人々を全員殺害、次々に旅行者や町に来たものを拉致監禁し、
自身に合った肉体を探した。またある時は、たまたまデスペレーションへ立ち寄った
自閉症の少年セス・ガーリンがちょうど自分に合う肉体だったことを良い事に
その体を乗っ取り、自身の力を蓄えた。その後、オハイオ州の田舎のポプラストリートという
閑静な住宅街の夏のある日。セスが好んでいた子ども向けのSF番組や
西部劇の登場人物を実体化させ、住宅街を無差別に銃撃する事件を起こす。
更にはポプラストリートそのものを砂漠地帯に変えるという
幻想が現実を侵食させる奇怪な現象を巻き起こした。
 
スティーヴン・キングの十八番「純粋な悪の存在」と
それに抗う人間の戦いを描いた「デスペレーション」「レギュレイターズ」。
筆者は両作とともに大好きでありなんといってもどこまでもしぶとく
人々を絶望へと追い込む謎の存在である「タック」にはとても興味を引かれた。
やはり悪役はこうでなくっちゃ、というまさに王道的な悪の存在故に親しむが湧くのでしょう。
そして今回は「タック」を「タック」たらしめる道具「キャン・タ」も紹介。
キャン・タ
人間と謂わず、ありとあらゆる生き物を魅惑する魔性の偶像。
動物の形をしており、その姿は見る者によって様々な印象を与え誘惑する。
太古の昔「タック」が作った(?)と思われる。
「タック」によれば昔はかなりの数を所有していたようだが、
今は手で数えられるほどの数にまで激減した。
形は様々であり、主にハゲタカ、コヨーテ、蛇、蜘蛛などの
荒涼とした大地に棲む生き物をモチーフにしている。

2009年1月14日水曜日

ペット・セメタリー

小説「ペット・セマタリー」、映画「ペット・セメタリー」シリーズに登場。
 
死んだ愛すべきペットたちを葬る場所。だが、ここは過去に先住民族の遺跡があり
彼らにとって神聖な場所として崇められていたことがある。
彼らが信仰したものは語ることも出来ない、何か途方も無いものらしく
死者蘇生や一説によると氷を司るウェンディゴに関するものとも言われている。
先住民族たちはウェンディゴに出会うことを恐れており、ウェンディゴに関わったものは
ウェンディゴの化身となり、人を襲うと考えられていた。
何らかの原因で先住民族が姿を消し、以後誰もこの地に近寄るものは
いなくなったが時々ここを訪れる希有な者の多くは、何か途轍もなく大きなものが
歩く音が聞こえる、何か言い知れぬ者の視線を感じる、何か大きなものを見た(感じた)と言う。
ここに埋めた死せる者は全てが蘇り、埋めた者の前に訪れる。
だが、大抵帰ってきたものは生前の者とは似ても似つかぬ言動や行動をとり
(目つきが違う、破廉恥な戯言を喋るなど、凶暴な人格になる)
全く違う精神を持つ通称「性悪な者」として、人々に害を為す存在となる。
(名前の意味はペット用墓地)
 
あなたは愛する人を生き返らせたいですか?
例え愛する人が全く違う存在になっても?という途轍もないことを迫られる
暗い映画「ペット・セメタリー」。S・キングの小説or映画として
なかなかな出来栄えであり、ペット・セメタリーに関わる人の悲劇を描いたものだが、
この墓に関わるものは必ず破滅に至るという
謂わば米版「笑ゥせぇるすまん」みたいな場所なわけだが如何せん、
映画版には小説版の不気味さが足りん。それ以外はバツグンなんだが。

2008年11月8日土曜日

フレディ・クルーガー

映画「エルム街の悪夢」シリーズ、「フレディVSジェイソン」に登場。

本名フレッド・クルーガー(フレディはフレッドの愛称)。
眠った人の夢に現れ、右手にはめられた鉄の爪で相手を引き裂く殺人鬼。
夢の中で彼に殺された者は、現実でも同様の傷を負って死に至る。
顔は赤く焼け爛れており、赤と緑の横縞のセーター、茶色の帽子を被っている。
生前はスプリングウッドの殺人鬼として大勢の子供をいたぶり、
殺害していた殺人犯であり、その出生は痛ましい。
修道女である母アマンダ・クルーガーはウェスティン・ヒルズ精神病院で
患者の看護をしているときに、その患者たちに監禁された。
病院に何日も閉じこめられ、その間何百回とレイプされ、アマンダは妊娠し、発狂。
その九ヵ月後、宗教上の理由で堕胎するの拒んだアマンダは男の子を出産した。
その後母親が育児のできる状態ではないので彼は養子に出された。
義父は彼をフレッドと名づけ、エルム街1428番地に住むようになった。
彼の幼少期は最悪であり、学校の友人は彼を嘲りの対象にし、
近所からは異端の目で見られた。家に帰っても義父から虐待が待ち受けていた。
彼はその時から小動物を痛めつけることに魅了され、自分の体に傷をつけるのも喜んだ。
義父を殺害後、その魔の手を子供たちへ伸ばすようになった。
妻ロレッタと結婚、一児マギーを得る。しかし結婚後の幸せな生活の合間にも
殺人を繰り返していた。だがそんな日も長くは続かず、
ロレッタに真相がバレると、彼女を殺害。マギーは養子に出された
被害者は30人にも及び、その30人目を殺した直後に警察が踏み込み捕まえたが、
書類上のミスにより有罪にはならず釈放される。
その後、怒りに駆られた遺族達によって焼き殺された。
このとき警察はこの事の成り行きを黙認し、
エルム街の住人はこの件を口外しないようにした。
彼の肉体が滅ぶ直前、古代から人々の悪夢の中に棲み続けた3匹の夢魔たちによって
人々の恐怖を与えるという条件で、人間の夢の中だけで復活を許され、
以後悪夢による殺人を繰り返す。毎回殺人方法は異なり、
彼なりのこだわりが感じさせられる。
その能力は人間を恐怖に陥れれば、その魂からエネルギーを吸い取り、
より力を発揮できる。しかし行動範囲である夢の中から現実へ出てしまうと、
たちまち能力を失ってしまい、恐怖を与えられないと弱体化していく。
スプリングウッドの住人が彼の存在を忘れてしまうと無にかえるというのも弱点。
毎回被害者をいたぶって殺すという彼の考えが、彼を死に追いやり続けてもいる。

彼もまた説明不要ッ!泣く子も黙る、極悪非道な鬼畜ドリームマスターッ!
ロリコンでも知られている彼ですが、その出自は結構凄まじいものだ。
社会が生んだ忌むべき存在の彼だが、ジェイソンと違い容姿トラウマ
一向気にしてないのはある意味大人の余裕という奴なんだろうか。