2009年3月28日土曜日

トニー・モンタナ

映画「スカーフェイス」に登場。

コカイン・ビジネスで暗黒街のボスにのしあがった男。
持ち前の鼻っ柱の強さと抜け目なさで金も女も手に入れ、
自らの王国を築き上げた。1980年の5月、キューバのカストロは
反カストロ主義者をアメリカに追放した。アメリカにやってきた
難民たちの中には政治犯や前科者がおり、その中にトニー・モンタナ、
その友人マニー・リベラがいた。入国審査官たちは
二人が前科者だとわかると、マイアミの高速道路下にもうけられた
移民キャンプに送る。3カ月後、キャンプ生活に飽きて来たトニーは
政治犯であるレベンガの殺しを頼まれて実行する。
数週間後、トニーとマニーはマイアミで皿洗いをしていた。
そこにレベンガ殺しを依頼したフランクの部下オマーが、仕事を持って来た。
あるモーテルに行き、コロンビア人からコカインの取引きをしてこいというものだった。
だが相手は金を横取りしようとし、トニーの仲間エンジェルを殺す。
トニーも殺されそうになるが、仲間たちの援護もあって敵を皆殺しにできた。
フランクの豪邸を訪れたトニーは、彼の知己を得て部下になる。
そこで出会ったフランクの情婦エルヴィラにひかれていくトニー。
ある夜、トニーは自分より先に渡米した母親と妹ジーナに会いに行った。
母は息子のヤクザな生き方を嫌うが、妹は兄の派手な世界に関心を持つ。
数カ月後、トニーとオマーはボリヴィアのコチャバンバに行き、
地元マフィアのソーサに会いにいく。ソーサとの交渉はなかなか決まらず、
オマーが殺され、奴は警察の犬だったとソーサは言う。
そしてトニーは独断で高額の取引きに同意した。
一人だけで帰ってきたトニーに激怒するフランク。そしてフランクは
トニーを邪魔者と思うようになる。その夜、悪徳刑事バーンスタインが
賄賂を要求し、ジーナはチンピラと付き合っていた。
ジーナを送るマニーは彼女と仲良くなる。放心したようにクラブで
うなだれていると、そこへ暗殺者の銃弾が襲う。難を逃れたトニーは、
マニーらをつれて、フランクの事務所へ行き、フランクに問い詰める。
自供したフランクとバーンスタインを射殺し、トニーはマイアミのボスの座につき、
豪邸を買い、ジーナに贅沢な暮らしをさせ、エルヴィラと結婚する。
だが、彼の栄光の日々も長くは続かなかった。金が増えるにつれ、
税金が高くなり、銀行でも手数料が多くかかるようになる。
そしてコカインに心身を侵され、金に拘るトニーに愛想を尽かすエルヴィラ。
そしてトニーは脱税すべく、資金洗浄を頼むがそれは警察の罠だった。
摘発され、刑務所行きは逃れられないことに。一方、ソーサの方も
麻薬取締りが厳しくなり、困っていた。ソーサは取締り委員会の
最高顧問暗殺を手伝えば、トニーの脱税問題に手を廻すという。
トニーはニューヨークに行き、ソーサの殺し屋の仕事を手伝う。
しかし、顧問が家族と一緒なのを見て、爆殺に反対し、
殺し屋を射殺してマイアミにもどる。エルヴィラの姿が消え、
ジーナの行方も知れない。母親から妹の所在を聞き出し、
とある家に行く。そこにはマニーがおり、寝間着姿のジーナもいた。
咄嗟にトニーはマニーを射殺する。泣き叫ぶジーナ。
二人は恋仲になっており、トニーを驚かせるために秘密裏に結婚していたのだ。
ジーナを無理やり屋敷に連れ込むトニー。
そこにソーサの放った殺し屋たちが襲撃してくる。
発狂したジーナに殺されかけるが、ソーサの殺し屋に彼女は殺される。
エルヴィラを失い、マニーを失い、ジーナを失った彼には何も残っていなかった。
壮絶な銃撃戦が展開され、屋敷は戦場と化す。
隙を突かれて、銃弾を浴びるが何発銃弾を浴びても倒れないトニー。
しかし後ろから迫ってきた殺し屋の一撃により、死亡するのであった…

食って、飲んで、ヤッて、吸って、50になったら腹が出て、
女みたいに胸が垂れてその先から毛が生える。
肝臓はボロボロ、皮膚には汚いシミ。そんな風になる

何見てやがる、クソどもが…知ってたか?お前らはみんな腰抜けだ。
何くわぬ顔で おれのようなヤツを指さして言う“あいつは悪党だ”。
そういうお前らは何だ、善人か?笑わせるんじゃねえ…
とりつくろい嘘をつく。おれはそんなことはしない。
おれはいつも真実を話す。嘘をつく時もだ

どうだ!かかってきやがれ!!!俺はまだ死んじゃいねぇぞ!!!!!

最も血みどろで最低な形でアメリカン・ドリームを手にした男トニー・モンタナ。
そのプライド、夢高し。その前期はアロハシャツで貧乏で
前科者な典型的キューバ人。常に剥き出しの凶悪さと凶暴さを武器に、
組織のメンバー入り、気に入らん奴は基本ブチのめす。
後期はボスを殺って頂点へ到達、前期と同じようにやっていくが
それが通用しなくなる。ここでコカイン漬けになり、誰もが恐れる男へ変わる。
しかし根本は家族思いの人間であり、幼少の頃から、
父親に捨てられたことにより妹のために父親代わりの人生。
しかし妹はその心底を見抜いており、最低な父親よりも自分の方が
マシだと思いたいが為。それを嫌がる妹。
気づいたら巨大組織に喧嘩売って、妻はいないし、親友殺し、
愛していた親友を殺されて妹は発狂の末に死亡、コカインで最強の体を手に入れた男は一人、
殺し屋どもを八つ裂きにし果てる。滅茶苦茶な人生を歩み、その最期も滅茶苦茶。
だがその意地を貫き通し続けた姿を尊敬する者は多く、私もその一人である。

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