2009年3月29日日曜日

ビル・マニー

映画「許されざる者」に登場。
 
本名ウィリアム・マニー。
列車強盗や殺人で悪名を轟かせていたアウトローだった男。
妻クローディアと出会ってからは銃を捨て、2人の子供と農場を
営みながら密かに暮らしていた。1880年のワイオミング州。
小さな牧場を営むウィリアム“ビル”マニーは11年前に妻と出逢ってから
改心し酒も止めた。二人の子供にも恵まれたが作物は満足に育たず
3年前に妻にも先立たれてしまった。そんなマニーのもとに
スコフィールド・キッドという若いガンマンが訪ねてくる。
とある売春宿で客の牧童が「1人の娼婦の顔を切り刻み、
目玉を抉り出し、乳首を切り取る」凶悪事件が発生。
しかも街を取り仕切る保安官のビル・ダゲットは自らの権力を
盾に馬7頭分の賠償金を支払うだけで牧童を解放したらしい。
そして娼婦仲間が加害者の牧童二人に1千ドルの賞金を懸けたとのこと。
キッドは冷酷無比であるという伝説を持つマニーと手を組み
賞金を得ようと考えたのだ。しかしマニーには11年という永いブランクがあった。
馬も自由に乗りこなせなくなり、二人の子供もまだ幼い。
それでも、不当に殺された娼婦の敵討ちをすれば大金が手に入り、
生活が楽になると考えたマニーは悩み抜いた末、11年ぶりに銃を手にする。
マニーのかつての相棒ネッド・ローガンが同行することになり、
3人は町へ向かった。その頃、保安官のリトル・ビル・ダゲットは
強引なやり方で町を牛耳っていた。伝説的殺し屋のイングリッシュ・ボブと
同行していた小説家ボーチャンプが町を訪れるとボブを痛めつけ、
町から追放するダゲッド。マニーら一行が町に到着すると、
ひとり酒場にいたマニーをダゲットは激しく殴りつけ、重症を負わせる。
そんなマニーを献身的に看護したのは傷つけられた娼婦だった。
結局のところ、噂に尾鰭がついており、娼婦は顔を傷つけられただけだった。
立ち直ったマニーはネッドとキッドに追いつき、追っていたカウボーイを発見して
1人を射殺するが、ネッドはもう人を撃てないと悟る。マニーは去ろうとする
ネッドに「賞金は三人で山分けなのは変わらない」と言い、ネッドに別れを告げた。
カウボーイたちの家を見つけ、残るひとりを仕留めたキッドは、
マニーに初めて人を撃ったと告白する。その頃、町では捕まったネッドが
ダゲットの激しい拷問にあい、命を落とした。賞金を受け取る際に
その話を聞いたマニーは、キッドから拳銃を受け取り、子どもたちと
ネッドの妻とキッドの4人で賞金を分けるように言うと町へと向かった。
酒場の前にネッドの死体が放置されているのを見つけたマニー。
店に入ると容赦なく店主を射殺し、ダゲットに銃を抜かせる暇を与えず、
店にいる者のほとんどを殺す。そして子どもたちの待つ家へ
マニーは帰っていった。その後クローディアの母が娘の墓参りにきたが、
マニーとその子どもたちの姿はなかった。噂では西海岸で繁盛したらしい。
クローディアの母は最後まで札付きの悪党だった男と
一緒になった娘の気持ちがわからなかった…
 
この馬、昔の俺に仕返ししてるんだ。死んだ母さんに出会う前の
若い頃の俺にな。気が小さくて、よく動物をいじめたもんだ。
だから、この馬や向こうにいる豚どもは仕返ししてる、残酷な父さんにな。
いつもこんな馬をひどくムチ打ったもんだ。そんな俺を諌めたのは母さんだった。
 
女房のクローディアのおかげだ。酒もきっぱりやめた。
今度殺しをやるからって、昔の俺に舞い戻るわけじゃない。
金が必要なんだ、子供たちのためにな

俺は見た…死の天使と会ったんだ。死の川も見たよ…。ありゃ蛇の目だ
死の天使だよ。ネッド…ネッド…俺は死ぬのが怖い…
クローディアと会った
顔はウジ虫で覆われていた。ネッド、俺は怖いよ…もうすぐ死ぬんだ。
いいか、誰にも喋らないでくれ…子供たちにも言うな
 
殺しは非道な行為だ。人の過去や未来をすべて奪ってしまう

人間はみんな罪深い

ダゲットお前さん、実に卑劣な野郎だ。丸腰の男を撃ったんだ!
マニー銃を持つべきだ、店の前に俺の友だちをさらした以上
ダゲットミズーリのウィリアム・マニーだな、女、子供を殺した…
マニーそうだ。女も子供も殺した。歩いたり、這ったりした者は皆殺しにした
今夜はお前を殺しに来た

俺に銃を向けるやつは殺す。その女房も子どももだ!
ネッドを埋葬しろ!娼婦を人間らしく扱え!さもないと皆殺しにするぞ!
 
イーストウッド渾身の西部劇「許されざる者」。
登場人物の全てが「許されざる者」のこの映画。
筆者、彼を語る言葉が見つからない。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

本当に、やり切れないラストなんだけど美しくとられてるんだよね。