2009年2月10日火曜日

フレイザード

アニメ、漫画「ダイの大冒険」に登場。
 
魔王軍六軍団のうち氷炎魔団の軍団長。
ハドラーの禁呪法により誕生した呪法生命体。右半身が氷の岩、
左半身が炎の岩で出来ておりエネルギー岩石生命体である。
禁呪法により生み出された生命体は、それを生み出した人物の
人格を色濃く反映するためハドラーに輪をかけた邪悪な心の持ち主となった。
大魔王バーンからの褒美「暴魔のメダル」をつけている。
猛火の中からこのメダルを取らせることでバーンは軍団長の忠誠心を試したが
フレイザードは敢えて炎の半身ではなく氷の半身を投じて手に入れた。
彼にとってそのメダルは、栄光の象徴であって命よりも大事なものである。
ダイたちに追い詰められ自分の無傷を諦めたとき、彼はこのメダルを外し
過去の栄光を捨て新たな栄光を求めた。
「炎のような凶暴さと氷のような冷酷さを併せ持つ」と評され、
人間のことは女であろうと躊躇なく傷つけ殺す残虐さを持ち、
ダイに倒されたクロコダインの傷からダイの強さの性質を分析する冷静さも兼ね備える。
また「戦うのが好きなのではなく、勝つことが好きである」ことを豪語するように
「氷炎結界呪法」など手段を選ばぬやり口で敵を追い詰める。
炎のエネルギーを持つ岩石と、氷のエネルギーを持つ岩石の相反する
2つの半身はそれぞれの半身の弱点は見た目通り炎の身体は冷気に弱く、
氷の身体は炎に弱いがお互いの弱点である攻撃を、逆側の身体で
受け止めて吸収してしまうので当てる事は困難。2つの半身は核で繋ぎとめており、
核を分断されると相反する2つの身体がお互いを駆逐し合って消滅してしまう。
魔王軍の陣頭に立ち、オーザム王国を撃破した後、パプニカにて
アバンの使徒一行と対決。相手の力を弱めてしまう「氷炎結界呪法」を用いて
アバンの使徒一行を敗る。この時パプニカ王女レオナ姫を人質にとり、
アバンの使徒との再戦を迫った。これはアバンの使徒をおびき出し、
全軍団の総攻撃により仕留めるという魔王軍の策であったが
アバンの使徒にヒュンケル、クロコダインらの援軍が駆けつけたこともあり形勢は逆転。
魔王軍は撃破される。「魔王軍総がかかりでも倒せなかった勇者一行を倒せばオレの大金星だ!」と
いきりたち単身立ち向かうが、未完成ながら勇者ダイが会得した
アバン流空の技「アバンストラッシュ」によって敗れる。
核を破壊され、消滅を防ぐため分離したところをポップに右半身を消滅させられた。
その後、魔影軍団の兵になることを条件にミストバーンの力で
炎の暗黒闘気「魔炎気」と化し、ミストバーンの持ってきた鎧に入り込み
鎧武装フレイザードとなるが完成したダイのアバンストラッシュの前に敗れ、
最期はミストバーンに踏み潰されて散った。ダイ達と戦ったのは
生み出されてからおよそ1年ほどの頃であったが、経験を積んで
炎系と氷系の呪文を極めれば行き着くところは極大消滅呪文メドローアであり
マトリフはフレイザードがその域まで到達していたらおそらく勝てなかったであろうと推測する。
 
オレは戦うのが好きなんじゃねぇんだ・・・勝つのが好きなんだよォォッ!!

女ぁ・・?笑わせるなッ!!ここは戦場だ!殺し合いをするところだぜ。
男も女も関係ねぇ。強い奴が生きて弱い奴が死ぬんだよ!!
傷つくのがイヤなら戦場に出てくるんじゃねえ!!

勝利の瞬間の快感だけが・・・!!仲間の羨望のまなざしだけが・・!!
このオレの心を満たしてくれるんだ!!

バクチってのはな…はずれたら痛い目みるからおもしれぇんだよ!!

う…うそだ…!こんな…こんなはずはねェ…!!オラァ最強だ!!
最強の身体をもらったんだ!こんなガキにやられるはずはねえっ!!
このパワーで!この強度で!!これで負けたら…バカだぜーッ!!!
(後期におけるフレイザード今際の言葉。もはや初期の凶悪さは微塵もない)

外道なのにまさに正論!な人物である彼は、初期に置いて
全盛期を迎え後期において衰退期で噛ませ犬になってしまったが、
その全盛期は最強最悪!「ダイの大冒険」における真の悪役として華々しい活躍でした。

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