2009年2月10日火曜日

ローズマリーキラー(またはプロウラー)

映画「ローズマリーキラー」に登場。
 
1945年、アヴァロン・ベイに住む女学生ローズマリーは戦争に従軍している
恋人の帰国を待ちきれず別れる決意をする。 ローズマリーから別れの手紙をもらった兵士。
それから3か月後、ヨーロッパから兵士たちが続々と妻、恋人、家族のもとへもどって来た。
6月28日、ニュージャージー州アヴァロン・ベイのプリッチャー学院では
卒業生のプロムが開かれていた。ローズマリーはダンス・パーティーの席で
同級生ロイと2人して席を外し、河畔の東屋で接吻をしているところを
軍服をきた何者かがピッチフォークで二人を惨殺した。
血だまりに殺人犯は薔薇の花を置く。ローズマリーに振られた兵士が帰国して
凶行に及んだのだ。犯人は失踪し、以後学院ではプロムは開催されなかった。
それから35年たった80年6月28日、再びプロムが開かれようとしていた。
女子学生パムは、言い知れぬ不安に駆られていた。
彼女の恋人は副保安官マークだが、保安官のジョージ・フレーザーが
休暇を取るので仕事にかかりきりだった。
さらにコロンバスで凶悪殺人事件が発生し、犯人が逃走中だという。
その夜、寄宿舎では覆面をした謎の軍服の男が銃剣で、ピッチフォークで
次々と殺人を犯した。そして死体の傍らには薔薇が置かれていた。
35年前のローズマリー殺人を模倣した事件が起きたのだ。
教師が、生徒が、次々と殺害される中、墓地を見に行ったマークとパムは
ローズマリーの墓が暴かれていることを発見した。彼らに襲い掛かる殺人鬼。
マークは殴り倒され、殺人鬼がバムに迫る。
「迎えに来たよ、ローズマリー」と言いながら。2階に追い詰められたパム。
2人はもみあい、殺人鬼の覆面がとれた。なんと犯人の正体は
ジョージ・フレーザー保安官。彼こそが35年前の事件でローズマリーに振られ、
彼女を殺害した兵士だったのだ。そして再びプロムが開かれたことにより、
彼のトラウマを刺激して狂気に陥らせ惨劇を起こしたのだ。
もみあいの末、パムが保安官のショットガンで頭部を射ち抜き、惨劇は幕を閉じた。
 
恋愛の縺れ故の犯行ってのは、いつも恐ろしいもの。
本作もトム・サビーニ御大の残酷描写が冴え渡り
軍刀でピッチフォークで刺し貫き!ショットガンでバーン!とくるもんだから
殺人鬼の姿が霞みそうに見えるが、一輪の薔薇を持って
「迎えに来たよ、ローズ」のシーンは叙情的で印象深い。

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