ブレア・モンスター

映画「遊星からの物体Ｘ」に登場。
　
アメリカ基地の生物学者であるブレアの姿をした“それ”。
ブレアは犬のような“それ”を検死解剖し、“それ”は細胞の一つ一つが
単独で生きている生物であり、他の生物と接触すると同化して
同化した生物に擬態することができる、驚くべき存在であることが判明した。
“それ”は自身が生きるために他の生物を乗っ取って増殖する存在であり
彼はコンピューターで“それ”が2万7000時間で全人類を
乗っ取ることができると計算した。

“それ”の恐ろしさ、基地内の誰かが
乗っ取られているのではないかと思った彼はパニックに陥って
“それ”を人間たちのいる文明社会から隔絶すべくヘリコプターを破壊、
無線も破壊して基地を孤立無援にした。
更には“それ”と一緒の小屋にいたクラークの飼っていた犬を皆殺しにする。
他の隊員たちから危険と見なされ、離れの小屋に隔離された。
その後マクレディが彼に会いに行くと「死にそうなぐらい気が変になりそうだ」
「犬と最も長く接していたクラークに気をつけろ」と言った。
しかし彼もまた“それ”に乗っ取られていた。
隊員たちがブレアの血液を検査するべく、小屋を訪れるとそこはもぬけの殻。
彼らが床の異変に気づいて床を調べると穴が掘られており、
そこには壊した機械を材料に「飛行艇」が造られてあった。
隊員たちは“それ”の策略を打ち砕くべく小屋ごと飛行艇を爆破、
更に“それ”をいぶり出すべく基地のあらゆるところを爆破し始めた。
行方不明のチャイルズに疑惑がかかる中、最後に発電機がある
地下を爆破しようと隊員たちは皆指定の場所へと向かう。
生き残っている隊員はマクレディ、ギャリー、ノールス。
ノールスは爆弾を仕掛けているときに何かに気づいたのか何処かへと姿を消す。
ギャリーは爆弾を仕掛けているときにブレアの姿をした“それ”に襲われた。
マクレディが気づいたときには地下には彼一人だけとなっていた。
そこへ轟音を上げながら地面から現れる“それ”。ブレアの顔や犬の体が突出した
“それ”は今まで擬態していた生物を複合させたような姿でありまさに異形だった。
全身を脈動させながらマクレディに襲い掛かるが最期はマクレディが仕掛けた爆弾により爆散した。(画像は全身像が分かりづらいため、フィギュアの画像を使っています)
　
正直最後にしちゃ、怪獣映画の王道である爆弾によって呆気なく
やられてしまう“それ”はあまりにも「かませ犬」だったと思う。
というか最後は爆発して片付けるあたり、さすがアメリカ映画とも見て取れる。
劇中、極まりすぎたロブ・ボッティンの悪趣味(褒め言葉)が祟った上に
暗所だったこともあってあまり印象に残らない怪物である。
しかしフィギュア化されてしまうあたり、やはりラスボス？的な立場は
人気が出やすいのかも知れない。

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