2008年12月3日水曜日

ウォン

映画「八仙飯店之人肉饅頭」に登場。
 
本名チャン。1978年、香港で一件の放火殺人事件が発生する。
2万香港ドルの借金を断られた男チャンが逆恨みで相手を殺し、
相手の家を放火したのだ。チャンは警察の追跡を逃れ、
「ウォン」と名を変えて偽造パスポートでマカオへと逃亡した。
マカオで八仙飯店の店員になったウォンだが、
店主からイカサマで勝った麻雀で金を要求するが断られ、
店主一家7人を成り行きで殺してしまう。死体の処理に困ったウォンは、
死体の肉を肉饅の具にして客に食べさせた。
その後、店を乗っ取り売ろうとするが殺害した店主の同意書がない為
売れないままでいた。その頃海岸で死体が見つかり、検視の結果
殺された店主の親族と判明。ウォンに容疑がかかり、ウォンは
更にイカサマ麻雀を指摘した店員と、急にやめると言い出した女性店員が
警察に密告すると思い、殺害していた。
ウォンはまたも逃走を図ろうとするも、証拠隠滅している現場を
警察に押さえられ殺人容疑で逮捕された。
警察は暴力によってウォンを屈服させようとするも、
うまくいかず店主の弟がいる刑務所に入れて、自白をさせようとするが
チャンは自殺未遂を図る。警察は最後の手段として覚醒剤を打ち、
三日三晩眠らせないで自白に追い込む。
そして事件のすべては語られたが、チャンは空き缶のプルトップで
手首を切り自殺するのであった。
 
むーざん、むーざん。世の映画にはいくつもの胸糞の悪くなる映画がある。
八仙飯店之人肉饅頭」もその一つであり、劇中の薄ら寒いギャグが
それを倍増しにしている。残虐シーンやらに目が行き過ぎて
わからなかったが、とある方の指摘によれば驚くべきは
犯人のウォンが「金のため」だけに殺人・死体遺棄・レイプ、そして人肉の饅頭。
これだけの残虐で狂った犯行を行うのに、本人は至って平気のへいさの
正気な上に、あくまで「計算」に基いて一番効率的な方法だと考え
人肉饅頭作ったというのだ。
そんな彼は警察のリンチによって限界まで追い詰められてしまう。
その最期は鬼畜らしく最高に胸糞が悪く、最期まで天晴れだったといえるだろう。

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