2009年2月12日木曜日

ノリス・モンスター(ノリス・ワーム)

映画「遊星からの物体X」に登場。
 
アメリカ基地の地質学者であるノリスの姿をした“それ”。
ノリスは非常に穏やかな人物であり、隊員たちが疑心暗鬼に囚われて
ゲーリーが隊長を辞任したときに隊長にならないかと言われたが
「自分は隊長の器じゃない」と辞退する。
心臓に持病があるようで、ときどき苦しがっていた。
マクレディが“それ”ではないかという疑いがかけられ、
パニックとなり乱闘に巻き込まれたノリスは持病の発作で絶命した。
蘇生するためクーパー医師が心臓に電気ショック療法をしている最中に
“それ”が本性を現す。腹が裂け、牙の生えた巨大な口が出現し
その口でクーパーの腕を食いちぎった。更にその腹の口からノリスに似た
醜悪な顔が飛び出す。細長い胴体とその背中から生えている蜘蛛のような足で
天井に張り付いて威嚇した。呆気なく焼き殺されたように見えたが、
実際はこの姿は囮でありノリスの体から分離したノリスの頭である
“それ”を逃走させるためのものだった。
 
劇中では今一影の薄いノリスだが、“それ”が正体を現したときの
インパクトは凄い。「遊星から〜」といえばノリスという異名は持っていないが、
この姿を考えたロブ・ボッティンの才能と正気には目を疑うものがある。

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