2010年5月14日金曜日

アロンゾ・ハリス

映画「トレーニングデイ」に登場。

ロス市警の麻薬取締課刑事。ベテラン刑事だが
悪を倒すためには悪になる必要があると考えており、
汚職を重ね続けてきた。同課に配属された新人刑事ジェイクと
コンビを組むことになり、訓練日と称して四六時中連れまわす。
実はラスベガスでロシアンマフィアを殺してしまい、
マフィアたちから百万ドルの賠償金を払うよう、
払わなければ殺すと脅されていた。
そこで麻薬の密売人の大金に目をつけ、密売人を殺害。
密売人の持っていた大金を自分の物にし、
ジェイクも共犯として自分と同じ汚職警官の仲間にしようとする。
根っからの正義感のジェイクはこれを拒否し、
口封じのためギャングを使って、ジェイクを抹殺しようとするが失敗。
ジェイクと銃撃戦を交え、結局ジェイクに金を奪い返され
期日が過ぎたという理由で、マフィアに蜂の巣にされた…

映画「レオン」に登場する汚職警官は色々とアレなため
リアリティが薄いが、デンゼル・ワシントンの演じた
この刑事はリアリティがあっておっかねぇ。
普通の刑事に見えて汚職をしているんだが、
その「普通」なところがリアルである。
家族もあり、同僚仲もいい、フランクな性格で
その言葉の端々には人生の重みを感じる。
だが、「悪人」である。どうしようもないほど悪に染まって
普通なら躊躇う部分を躊躇わない。
だけど「悪人」じゃない部分を見ると、
この人は昔はそれほど悪い人間じゃなかったんだなと感じる。
正義」と「」とも評せない、不思議な刑事である。

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