2011年11月30日水曜日

カターディン

映画「プロフェシー 恐怖の予言」に登場。

インディアンの伝説で語られる怪物。猫の目を持つ巨大なドラゴンといわれ、
木こりたちの中では、伐採された木々の復讐心が形となったものと恐れられ、
インディアンからは万物の一部であり、神の創造物と称される。
その正体は製紙工場から流れるメチル水銀により異形と化した熊。
樹林に覆われたメイン州の山岳地帯で、製紙工場のパルプ材伐採作業員が
2人行方不明になり、その捜索に出かけたレンジャー部隊の隊員も遭難。
その後、発見された彼らの死体は目を覆う程の損傷を負っていた。
一方、首都ワシントン。救急病院の医師ロブは、妻マギーと満ち足りた結婚生活を送っていた。
しかし、マギーは、子供を欲しがらない夫にただひとつの不満をもち、
最近自分が妊娠したことをいつ打明けるべきか悩んでいた。
ある日、スラム街に行ったロブは、そこで政府の役人をしている友人から
重要な仕事をもちこまれた。メイン州の山奥で起っている、
製紙工場とインディアン間の森林の権利を巡るいざこざを解決するための調査だ。
畑違いの仕事にとまどうロブだったが結局任務を引き受け、マギーと共に山奥に向った。
飛行場では製紙工場の責任者イズリーが2人を迎え、
数日前に起った二重遭難事故が、実はインディアンの仕業に違いないのだと訴えた。
静かな湖畔の山小屋に落ちついてからの夜明け、マギーが妊娠していることを
ロブに打ち明けようとしていた時、突然、アライグマがマギーを襲い、
ロブが棒を使って始末した。臆病なアライグマが人間を襲うということに
不審を感じたロブは、それから少しの間に、この地帯の多くの異変を目にしていく。
湖の魚は巨大なものが多く、インディアンに病気や機能障害を訴える者が多く、
死産や奇型児の出産が増えていることなどだ。
村でインディアンのリーダー、ホークスと会ったロブは、
彼からそれらの原因がすべて製紙工場にあるのだということを聞かされる。
そして、森の奥の古いインディアン集落に案内されたロブとマギーは、そこで老人ムライに会う。
彼は2人に、伝説の怪物“カターディン”が長い眠りから目覚めた、という不吉な予言を告げた。
ロブとマギーは、次に製紙工場を見学に出かけ、イズリーの案内でその有害な薬品などの
処理が完全に施してあることを確かめた。しかし、帰りぎわに寄った原木処理場で
マギーの靴についた水銀の汚れを、ロブは見のがさなかった。
小屋に戻り文献を調べた結果、ロブにはすべてが明らかにされた。
巨大なサケや凶暴な洗いグマもすべてが木材を適度に腐食させるために使われている
メチル水銀が原因であることを。翌日、父子づれのハイカーが惨殺されたことで
インディアンが疑われたことから、ロブは現場調査に向いそこでホークスと会う。
その時、同行したマギーは、密猟者の網にひっかかった得体の知れない生き物を見つけ
悲鳴をあげた。嵐がひどくなり、彼らは2匹の生物のうち生きている1匹を抱き、
ムライ老人の集落へ避難した。村からは保安官やイズリーが駆けつけ、
その異様な生物を見て、汚染の生きた証拠に納得した。
しかし、この夜、嵐の中をムライ老人が語った“カターディン"が襲ってくることを
予期する者はいなかった。一同は地下の穴倉に逃げこむが、
保安官は殺され、唯一の車も爆発してしまった。
翌朝嵐がおさまり、イズリーはレンジャー隊の電波中継タワーに向うが、
現われた怪物に殺され、ホークス達のインディアン村に急いだロブらは、
その村がすでに襲われた後で誰もいないことを知って嘆く。
執拗に追ってくる怪獣の攻撃でやがてムライ老人もホークスも殺され、
残された1本の矢を武器にしたロブの血みどろの格闘の末、ついに湖の底に怪物を沈めた。
再び小型飛行機で悪夢の土地をあとにするロブとマギー。
その後、新たに誕生した怪物の無気味な咆哮が森林に満ちるのだった…

ジョン・フランケンハイマー監督作品「プロフェシー 恐怖の予言」。
映画の内容に関しては環境破壊、そこから発生したモンスター、
自重しない人類、それに立ち向かう人々。まさにコテコテである。
事実上、使い古されたテーマのため評価は低い。
しかし個人的にこの作品に登場するカタ-ディンこと、ミュータント熊さんは
とても出来が良い。全体像は着ぐるみ然としているのだが、
この顔の蕩け具合がまさに「人類によってこんな醜い姿にされたんだ」の部分が引き立つ。
そしてその設定。モンスター映画の常套手段である陳腐な放射能ではなく
公害から生まれた化け物であり、その姿が醜いこと以外は、
極々普通の熊であるところに妙にリアリティがある。
どことなくゴジラやヘドラを思わせる設定が、筆者の心を震わせた、お気に入りの一品である。

2 件のコメント:

がちお さんのコメント...

こっちでははじめましてかな。
プロフェシーは子供のころに観てトラウマになった作品。
ケロイド熊のデザインが本当に怖かった。
ジョンフランケンハイマーの映画ではこれが一番好き。

腐肉喰らい さんのコメント...

>がちおさん
>ケロイド熊が本当に怖かった

この部分は海外でも評価されているようですが
キャンパーの子どもが殺されるシーンが
この映画の評価を落としているようです
フランケンハイマー監督もこの頃からか、
監督個人の評価も下がっていったようです